FOMC・日銀・GAFAM決算が集中する最大イベント週へ、週末は中東で原油再燃リスク — マーケットブリーフィング 2026-07-26(日)

マーケットブリーフィングFOMC・日銀半導体決算原油・中東

⚠️ 週明けは年内最大級のイベントウィンドウ(持ち越し注意)

7/27(月)の週は、相場を動かす重要イベントが1週間に凝縮しています。FOMC(7/28(火)-29(水)、結果は日本時間7/30(木)3:00・会見3:30・今回はSEP=ドット無し)日銀金融政策決定会合(7/30(木)-31(金)、展望レポート・植田総裁会見)米4-6月期GDP速報(7/30(木))に加え、決算ではアドバンテストとSKハイニックス(7/29(水))、**マイクロソフト・メタ(7/29(水))、アップル・アマゾン(7/30(木))、キオクシア(7/31(金))**が並びます。金利・半導体・メガテックのcapex(設備投資)ガイダンスが同じ週に出そろうため、方向感はこの通過待ちになりやすく、週初は様子見が入りやすい地合いです。

FOMC・日銀ともに金利は据え置き見込みですが、焦点は会見のトーンです。市場は日銀の追加利上げを10月に最有力(9月約40%・10月87%・12月ほぼ確実)と織り込んでおり、展望レポートが利上げ前倒しを示唆すれば円が急伸する余地があります。逆に「据え置き+タカ派」の受け止めならドル円は165円方向へ振れやすく、為替の振れ幅が大きい週になりそうです。

週末の中東情勢 — 米イラン緩和 vs フーシ派拡大の「両面」

週末に地政学の構図が動きました。米軍は13日間続けた対イラン攻撃を停止した模様で、米イラン間はde-escalation(緊張緩和)方向です。一方でイエメンのフーシ派は7/25(金)朝、サウジアラビアへのミサイル攻撃を主張し、サウジ当局はジャザン州と紅海側の主要石油積出拠点ヤンブー周辺に緊急警報を発令しました。フーシ派による海上封鎖の宣言も続いています。

これは金曜(7/24)に反落した原油($100→WTI$90台)にとって重要な変数です。米イラン軸の緩和は原油の下押し要因ですが、サウジの石油設備に実害が及べば逆に原油が再急騰します。月曜の寄り付き前に確認すべきは原油の週末ギャップで、$90前後の反落継続なら鉱業・資源株は金曜の逆行高を巻き戻し、$95〜100へ再上昇なら鉱業・INPEX・海運が再び買われる——という符号の分岐が、週明けの資源関連の初動を決めます。

センチメント

CNN Fear & Greed 41(Fear)日経VIは約39(30超で高止まり)(いずれも7/24金時点、週末は市場休場で変化なし)。恐怖ゾーンにあり「悲観に傾いた買い場の兆候」は点灯を続けています。ただし過去の教訓では、供給過剰やcapex懸念といった悪材料起因の下げは、買いシグナルが点いても即座には反転しにくく、好材料(決算good)が出て初めて反転する傾向があります。今週の半導体決算・中銀イベントがその試金石です。

前日の仮説の検証について

7/26(日)は週末で新しい取引セッションがないため、7/25(金)に提示した月曜東京向けの仮説(寄りの自律反発、原油反落の波及、純内需ディフェンシブの継続、円安バリューの底堅さ、買い場シグナルの中期観察)の検証は7/27(月)の引け後へ繰り越します。なお週末のフーシ派によるサウジ攻撃報道は、「原油反落で資源株が巻き戻る」という月曜シナリオの前提を揺らす材料であり、月曜の初動は原油の週末値を見てから判断する必要があります。

直近の相場(7/24金の振り返り)

日経平均は7/24(金)に**64,611.15円(-1,811.45円/-2.73%)**と大幅反落しました。東京エレクトロン1銘柄で指数を約448円押し下げるなど値がさ半導体株の下げが主導し、韓国KOSPIの-5.72%(レバレッジ型ETF規制の前倒し発表)が連鎖したことも重しになりました。上昇業種は医薬品・鉱業・保険・海運・陸運、下落は非鉄金属・電気機器・化学など景気敏感でした。

米国株(7/24金)はまだら模様で、ダウ**51,947.25(+0.5%)が不動産・金融主導で反発した一方、フィラデルフィア半導体指数(SOX)は-1.6%(7月月間-18.2%)と続落。ナスダックは-0.64%、VIXは18.70へ低下しました。ドル円は163円台後半〜164円目前(約40年ぶりの円安水準)**です。

過去の類似局面(アナロジー)

現在は「半導体ショック(弱気相場入り)+地政学」の複合局面です。過去の参照は3系統あります。(a)野村證券の統計では、SOXが1日5%超下落した177回の後は「1カ月ほどの一進一退を経て株高基調」に戻る傾向、(b)2026年2〜3月の中東戦争第1波ではSOXが安値から約2カ月で+95%と、暴落が結果的に絶好の買い場でした、(c)2026年6月5日のSOX-10.3%は約7営業日で全戻し。ただし今回はインフレ下でFRBが引き締め方向にあり、capex持続性への懸念も重なるため、過去より戻りに時間がかかる可能性があります。過去の事例は将来を保証するものではありません。

資金フロー(週明けの目線)

7/24(金)の東京では、半導体から**純内需ディフェンシブ(医薬・陸運)と原油関連(鉱業・海運)**へ資金が退避しました。米国でも同日、ハイテクから不動産・金融へのローテーションが続いています。ここから読める週明けの流れは、①半導体は決算前で戻りが鈍りやすい、②米で金融・不動産が買われた分は日本の同業への先行サインになりうる、③原油は週末の中東次第で符号が変わり、反落継続なら鉱業・海運の逆行高巻き戻し・空運に追い風、再燃なら資源株が再び買われる、という3点です。買いシグナルは点灯を続けていますが、今週の4大イベント(FOMC・日銀・半導体決算・メガテックcapex)を通過するまで即効性は限られる、というのが基本線です。

注目銘柄5(7/27月曜の目線・売買推奨ではありません)

母集団は東証プライムの売買代金上位クラスで目立った動きをした銘柄です(ランキングの実データは有料のため、値上がり・値下がり率と個別報道で補完しています)。方向ラベルは「時間軸 🔼追い風/🔽逆風(強弱)」です。

  1. 東京エレクトロン(8035) 短期🔽逆風(強)。7/24(金)は同社1銘柄で日経を約448円押し下げ、半導体安の主役でした。米SOXも7月-18.2%と続落し、メモリ供給過剰懸念とSKハイニックス決算(7/29水)前のポジション調整で戻りが鈍りやすい局面です。売上のほぼ全てが製造装置。同業のアドバンテストと比べると、アドテストはHBM/AIテスターでcapex論争に直接振れやすく、東エレクは前工程装置で増産の「数量」に効くタイプという違いがあります。
  2. INPEX(1605) 短期🔽逆風(要点検)。原油が米国時間で$100から$90台へ反落したため、7/24(金)に逆行高だった資源株は週明けに巻き戻る可能性があります。原油・LNG市況に業績が直結する高感応度銘柄。ただし週末にフーシ派がサウジのヤンブー(石油拠点)攻撃を主張しており、原油が再急騰すれば逆回転して逆行高が続く余地もあり、符号は両面です。同業の石油資源開発は純度の高い原油投機色が濃く反落・再燃どちらにもより強く振れ、INPEXはLNGで分散しやや穏やかです。
  3. 三菱UFJ(8306) 短期🔼追い風(中)/中期🔼追い風(中)。ドル円163円台後半の円安と今週の日銀会合(7/30(木)-31(金))、米国で金融株が買われた先行サインが重なります。金利が本業のコア。ただし全面安なら水準は下げうる「相対の堅さ」の話であり、日銀のサプライズ利上げ観測が高まれば円急伸で逆回転する点は注意です。同業の三井住友FGとはほぼ連動しますが、三菱UFJは米州比率が高く米金利上昇の恩恵がやや大きい構図です。
  4. 中外製薬(4519) 短期🔼追い風(中)。7/24(金)に医薬品はリスクオフの純内需ディフェンシブとして上昇業種の上位でした。SOX(半導体)との連動が低く、イベント前の様子見資金の受け皿になりやすい銘柄です。同業の第一三共と比べると、中外はロシュ傘下でグローバル創薬・為替感応があるのに対し、第一三共はエンハーツ(ADC)の成長がドライバーという違いがあります。
  5. ファーストリテイリング(9983) 短期🔼追い風(要点検)。原油反落が続けばコスト・消費の逆風緩和につながり、値がさ内需として相対的な追い風です。ただし今週はイベント集中で上値は様子見に限られやすく、原油が再燃すればコスト面の追い風は剥落する点に留意。同業の良品計画は国内消費寄りで、ファストリは海外ユニクロ中心で為替感応度が高いという違いがあります。

配分は🔼3・🔽2。半導体は上限内の1銘柄、同一業種の重複はありません。全体は買いシグナルが点灯していますが、今週の大型イベント通過までは「符号は両面(原油の週末次第・ディフェンシブ物色)」を軸に見ています。

今週の注目イベント(日本時間)

  • ⚠️FOMC 7/28(火)-29(水)(結果7/30(木)3:00・会見3:30・今回SEP=ドット無し)
  • ⚠️日銀金融政策決定会合 7/30(木)-31(金)(展望レポート・植田総裁会見)
  • 米4-6月期GDP速報 7/30(木)
  • アドバンテスト・SKハイニックス決算 7/29(水) / マイクロソフト・メタ 7/29(水)(MSFTは7/28(火)説) / アップル・アマゾン 7/30(木) / キオクシア決算 7/31(金)
  • 米雇用統計(7月分)8/7(金)、米CPI(7月分)8/12(水)
  • 週末〜週明けは中東情勢(フーシ派のサウジ攻撃 vs 米イラン攻撃停止・原油の月曜ギャップ)を継続チェック

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