ウォーシュ議長が利上げ示唆、SOX-3.47%で30銘柄全下落 — マーケットブリーフィング 2026-08-31(月)

マーケットブリーフィングジャクソンホール半導体中東情勢

今朝の一言

ジャクソンホールでウォーシュFRB議長が利上げを示唆しました。9月FOMCでの利上げ織り込みは、講演前の36%前後から**終値時点で59.8%**へ跳ね上がっています。

ドル円は160.20円まで上昇し、7月末の介入後の戻り高値を更新。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は11,469.66(-3.47%)で、構成30銘柄すべてが下落しました。

そのうえ週末には、米軍が1カ月ぶりにイランの軍事施設を攻撃しています。日経225先物は大取ナイトで日中比620円安の65,830円。東京は約600円のギャップダウンで、25日線65,740円のすぐ上から始まる計算です。


⚠️持ち越し注意(本日〜今週)

イベント日時(JST)想定影響
⚠️⚠️週末の米イラン軍事衝突8/31(月)06:55以降に報道米軍がイランの軍事施設を攻撃。攻撃停止以来およそ1カ月ぶりで、革命防衛隊は2人が死亡したとして報復を誓う声明。米国市場が閉じている間の出来事で、東京が最初に価格をつけます
⚠️日・7月鉱工業生産/中国8月PMI8/31(月)=本日 8:50/10:30寄り前と前場中の材料
⚠️G7・G20財務相・中央銀行総裁会議8/31(月)=本日〜9/1(火)植田日銀総裁が出席。ドル円160円台で為替の議題が出るかが焦点
⚠️⚠️米8月ISM製造業景気指数9/1(火) 23:00【最重要指標】7月分は55.6
⚠️ブロードコム決算(米引け後)9/2(水)日本のAI関連への波及が最も重い決算
⚠️⚠️米8月ISM非製造業景気指数9/3(木) 23:00【最重要指標】7月分は54.1
⚠️⚠️米8月雇用統計9/4(金) 21:30今週最大のイベント。7月分はNFP -2.3万人

先の日程は、米CPI(8月分)が9/11(金)21:30、FOMCが9/15(火)-16(水)(現地)、日銀会合が9/17(木)-18(金)。9月メジャーSQは9/11(金)の見込みですが一次確認は未了、日銀短観(9月調査)の10月初の日程は7営業日連続で確認できていません。


センチメント

日経平均ボラティリティー・インデックスは8/28(金)に**23.25(-17.05%)**でした(15:50表示)。8/25(火)・8/26(水)の30.41から3営業日で23.5%下がっています。

★注目すべきは、下がったのがウォーシュ講演の"前"だったことです。市場は「タカ派サプライズはない」側に大きく賭けたまま週末に入り、実際には講演でタカ派が出ました。織り込みが片側に寄っていたぶん、本日は逆側への値幅が出やすい配置です。

米VIXは14.43で、日米の乖離は8.82ptと4.69pt縮小。日経VIの確定終値は本日7:20時点で未配信、CNN Fear & Greedは公式ページが表示できず4営業日連続で取得できませんでした。


前営業日の仮説と検証(8/28(金)提示分)

確定判定は**◎2・✗1・−検証不能1・中期経過観察1**。夕方の速報からのずれはゼロでしたが、中期の観察項目に重要な訂正が2件出ました。

[0828-1] ◎的中 — 「アドバンテスト(6857)は東京エレクトロン(8035)をアウトパフォームする」。+1.91% ⇔ +0.41%で+1.50pt。寄り付き時点では東エレクが1.70pt優越しており、寄り値→引け値では+3.18ptと逆向きに動きました。★ただし買い上げた材料(エヌビディア+8.74%)はその日の夜に完全に消えています

[0828-3] ◎的中 — 「第一稀元素化学工業(4082)は化学業種をアンダーパフォームする」。-5.67% ⇔ -0.12%で-5.55pt。★週間では化学業種の上昇率トップ3の1位が同社。「反動は"単日の位置"にのみ効き、週間フローの向きは変えない」の3回目の確認です。

[0828-4] −検証不能 — 「キオクシアHD(285A)の売買代金は前日の1兆8,797億円を下回る」。1兆5,902億円(-15.4%)で数値基準は満たしましたが無効化条件が発動。★SKハイニックスCEOの協力強化検討の報道もあり、条件は二重に発動していました。

[0828-2] ✗外れ — ここが本日の教訓

「三菱UFJ(8306)は日経平均をアンダーパフォームする」は、+1.39% ⇔ 日経+0.41%で**+0.98ptのアウトパフォーム**。原因は解釈ミスです。★外れた理由が本朝2つはっきりしました。

ひとつは週間データ。8/21(金)終値から8/28(金)終値までの東証33業種では、**証券・商品+6.20%(2位)・銀行業+4.47%(3位)・保険業+3.35%(4位)**と金融3業種が上位を占めていました。「3営業日連続で上位=持ち高過多」という読みは、単日の順位を週次トレンドの転換と取り違えたものでした。

もうひとつは要人発言の受け取り方です。8/27(木)の氷見野日銀副総裁の講演について当ブリーフィングは「9月利上げに踏み込まなかった」と書きましたが、株探の週間展望は「副総裁の発言が9月会合での利上げ観測を高め、メガバンクなどTOPIX型にシフトした」と説明しています。★要人発言の評価は、自分の読みではなく値動きと第三者の解説で確定させる——新しい教訓として記録しました。

[0828-5] 中期経過観察 — 順行5・条件不成立1・逆行3

13週線が11営業日ぶりに取得でき、判定が反転しました。最新値は67,020円で、8/28(金)終値66,405.56円は614.44円下回っています。夕方版は8/21(金)時点の66,032円を暫定使用して「上回る=順行」としていました。毎日動く基準値を古い値で代用し続けると、符号そのものを間違えます。

SOXは弱気相場圏へ1営業日で逆戻り(11,469.66は52週高値比-21.74%で、-20%の水準11,724.23を下回り)。その他は値上がり873 ⇔ 値下がり635・戻り率-8.82%・日米ボラ乖離の縮小・売買代金8兆円維持・日経とTOPIXの符号一致がいずれも順行、キオクシアの売買代金は2兆円台の回復ならず。★WTIの終値も11営業日ぶりに取得でき、8/28(金)の10月限83.40ドルで80ドル割れは不成立です。


主要ニュース

1. ウォーシュFRB議長が利上げを示唆、9月FOMCの織り込みが36%→59.8%へ

議長は「インフレ率が2%の目標に向かって低下しない場合にはやるべき仕事がある」「労働市場はかなり安定しており、注力すべきは物価」と述べました。米2年債利回りは4.23%前後から4.29%台へ上昇。利上げ期待は講演前36%前後から一時62.7%、**終値時点でも59.8%**と据え置き見通しを上回っています。

★読み: 8/28(金)の東京はタカ派サプライズはない側に賭けたまま週末に入り、その賭けが外れた状態で本日を迎えます。波及が最も重いのはPER 38.5倍のアドバンテストとPER 32.7倍のリクルート。逆に米金利上昇は銀行・保険・証券に運用収益の追い風として効きます。

2. SOXは11,469.66(-3.47%)で構成30銘柄すべてが下落

エヌビディア-4.57%、マーベル・テクノロジーは決算後に-10.28%の216.62ドル。光通信も総崩れで、ルーメンタム-6.39%・コヒレント-5.56%・シエナ-5.35%でした。マーベルの3Qガイダンスはアナリスト予想を上回りましたが、モルガン・スタンレーは「グーグル関連の売上貢献は前回のガイダンスに概ね反映済み」と指摘しています。

★読み: ガイダンスを上回っても、上回り方が織り込み済みなら売られるという形です。日本では光通信・基板と後工程テストの感応度差が本日の観測点になります。

3. それでも米メガキャップは逆行高

アマゾン+3.97%・アルファベット+1.74%・マイクロソフト+1.68%・アップル+1.63%・メタ+1.21%。下落したのはエヌビディア・テスラ-1.71%・ブロードコム-0.74%です。

★読み: 同じ高PERでも、AIに投資している側とAIに設備を売っている側で符号が割れました。日本でもソフト・SaaSと半導体・電子部品で符号が割れる可能性があります。

4. 週末に米軍が1カ月ぶりにイランの軍事施設を攻撃

米国は「ロケットを海峡に向けて発射する準備を確認した」としてミサイル発射装置2基を攻撃したと説明。革命防衛隊は2人が死亡したとして報復を誓う声明を出しました。

★読み: 米国市場が閉じている間に起きたため、東京が最初に価格をつけます。WTIの8/28(金)終値83.40ドルは攻撃前の値です。週間の33業種では鉱業-1.23%(31位)・石油石炭-0.63%(26位)と資源側の持ち高が最も軽く、空運業は+1.41%(14位)。バーベルの向きが週明けに反転しうる配置です。


過去の類似局面

中東の地政学ショックには参照例があります。2026年2〜3月の米イラン戦争第1波では、SOXが3/30(月)の安値7,142.33から6/3(水)の高値13,916.96まで約2ヶ月で+95%。6/10(水)のホルムズ完全封鎖宣言(日経-1.89%)の翌日には攻撃中止表明でダウ+929ドル・SOX+7.91%。7/7(火)からの戦闘再開でも日経は7/8(水)-2.11%→7/9(木)+1.38%と往復しました。

★ただし相違点が3つあります。攻撃の規模が限定的なこと。WTIがすでに80ドル台に定着しており「実体化していない」とは言い切れないこと。そしてFRBがタカ派化した直後で、原油上昇がインフレ期待(ミシガン大1年先+4.0%)を押し上げれば金利経由で株の重しになる二次経路があることです。過去の有事(2001年・2024年)は金融政策に緩和余地がありました。過去は将来を保証しません。


資金フロー

★一言でいうと、**週間は「金融3業種の総取り」**でした。

8/21(金)終値から8/28(金)終値までの東証33業種は22業種が上昇・11業種が下落。上位はサービス業+7.01%・証券商品+6.20%・銀行業+4.47%・保険業+3.35%・非鉄金属+2.65%、下位は水産農林-1.67%(33位)・ガラス土石-1.43%・鉱業-1.23%・海運業-0.95%です。

★非鉄金属の週間+2.65%(5位)は日次の姿と食い違います。8/27(木)は1位、8/28(金)は33位。しかも週間の上昇率トップ3は三菱マテリアル・古河機械金属・住友金属鉱山という資源側で、日次の乱高下を作った電線2社ではありません。業種の順位から中身を推定してはいけない、という教訓が週間データでも成立した形です。

投資部門別売買動向(8月第3週)では、海外投資家が現物と先物の合算で5週ぶりの売り越し1,890億円、個人は8,021億円の買い越しです。★腰を据えた資金は戻っていません。前週の日経225先物は概ね65,000〜67,000円の保ち合いで、75日線66,620円に上値を抑えられ25日線65,740円で底堅さがみられていました。

★本日の焦点は3つ。約600円のギャップダウンで寄った後に25日線を割るか。米イラン衝突で資源と空運のバーベルが反転するか。金融3業種が買われ続けるか。


前営業日の日本市場(8/28(金))

日経平均は66,405.56円(+273.58/+0.41%)で反発、TOPIXは4,146.71(+0.72%)で符号が揃いました。寄り値は前日終値比-27.49円で、そこから引けまで+301.07円伸ばしています。プライム売買代金は8兆1,223億円、値上がり873 ⇔ 値下がり635。

上げ幅273.58円の58.2%はアドバンテスト1銘柄(寄与度+159.30)。マイナス下位はキオクシア-107.94・フジクラ-32.18でした。

主な個別はリクルート+4.89%・太陽誘電+3.87%・電通総研+6.17%。反対にキオクシア47,900円(-8.76%)、第一稀元素-5.67%、古河電工-4.55%、フジクラ-2.91%でした。


米国市場(8/28(金)夜)

NYダウは53,559.99(-0.02%)でほぼ横ばい、S&P500は7,711.76(-0.25%)、ナスダック総合は26,402.42(-0.52%)。SOXは11,469.66(-412.51/-3.47%)で構成30銘柄すべてが下落し、52週高値比-21.74%で弱気相場圏へ逆戻りしました。シカゴPMIや消費者信頼感の悪化で売りに転じ、議長発言で一時買われたものの終盤に利上げを警戒して売られた流れです。

指標では、米労働省の非農業部門雇用者数の年次改定が**-7.9万人の下方修正**でした。7月分のNFPが-2.3万人だったことと合わせると、労働市場は公表値よりやや弱かったことになります。9/4(金)の雇用統計を読む前提がここで書き換わりました。商品はWTI(10月限)が83.40ドル(-0.16%)の小反落です。

なおサンディスク・マイクロンの終値、米10年債の引け確定値、NY金とKOSPI・台湾加権指数の確定終値は取得できませんでした。


為替

ドル円は159.60円前後で講演を迎え、瞬間159.40円近くまで下げる場面もありましたがすぐに反発。160.00円手前でもみ合った後に大台を回復し、160.20円まで上値を伸ばして160円台で越週しました。7月30日(木)〜8月3日(月)に行われたとみられる介入後の戻り高値を更新しています。

★160円台での越週は7月末の介入後では初めてで、介入警戒ゾーンに入った状態が本日の前提です。ベッセント米財務長官は8/27(木)付の書簡で7月の円買い介入を擁護しており、「無秩序な変動は望ましくない」という認識は日米で共有されています。

なお「円安→輸出株高」は自動適用しません。週間でも輸送用機器は-0.64%(27位)でした。


注目銘柄5

母集団は、8/28(金)の全市場売買代金上位20、東証33業種の全順位と"週間"騰落率、週間の値上がり/値下がり率上位で構成しました(プライム限定の売買代金上位100は無料範囲で取得できないため)。配分は🔼2・🔽2・相対1です。

相対(方向未確定) アドバンテスト(6857)|電気機器【続投】

35,270円(+1.91%・8/28(金)15:30)、売買代金3,396億円で全市場2位。PER 38.5倍・信用倍率1.00倍(8/21(金)時点)。構造ドライバーはAIアクセラレータとHBMのテスト需要で、マーベルの3Qガイダンスが予想を上回ったとおり数量は伸びています(数四半期〜数年)。

選定の中心は資金フローです。8/28(金)の寄与度+159.30は日経の上げ幅の58.2%で、★その状態でSOXが-3.47%になったため、本日は同社が指数の下げの最大の供給源になります。PER 38.5倍が利上げ織り込み59.8%の割引率逆風を直接受け、中立な需給が材料への素直な反応を生みます(当日〜数日)。

同業比較は東京エレクトロン(8035)で、後工程テストはAIアクセラレータの「数量」に直結するぶんエヌビディア単独の材料への感応度が高い(8/26(水)+3.47pt・8/28(金)+1.50ptなど上下両方向で実測済)。イベントリスクは9/2(水)のブロードコム決算と9/4(金)の米雇用統計、決算日は10月下旬見込みです。

🔼 INPEX(1605)|鉱業【新規】

8/28(金)終値は取得できませんでした(直近の確認値は3,837円・8/26(水)15:30)。週間の鉱業は-1.23%で33業種31位。構造ドライバーは中東の供給リスクが価格に乗り続けていることで、WTIは83.40ドルと80ドル台に定着し「通航が減少していることが下支え」と報じられ物流量にも実体が出ています(数週間〜数カ月)。

週間で鉱業31位・石油石炭26位と資源側の持ち高が最も軽い状態で週末を迎え、そこへ米イラン衝突が来ました。米国市場が閉じている間の出来事のため、ギャップで織り込まれる部分が小さいのが特徴です。感応度は上流専業で原油・ガス価格が売上に直結し、ドル建て収入のため円安が円換算収益を押し上げる二重構造(当日〜数週間)。

同業比較は石油資源開発(1662)で、INPEXは海外権益の比率が高く為替感応度が大きいぶん160円台では強く振れやすい。イベントリスクはイラン側が対話へ戻れば原油が反落すること、決算日は11月上旬見込みです。

🔼 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)|銀行業【続投】

3,658.0円(+1.39%・8/28(金)15:30)、売買代金1,348億円で全市場10位。構造ドライバーは日銀の政策正常化に伴う国内金利の切り上げと貸出利ざやの改善で、加えて米金利の上昇が外貨資産の運用利回りを押し上げます(数四半期〜数年)。

主根拠は資金フローです。★週間で証券・商品2位・銀行業3位・保険業4位と、金融3業種が揃って上位を占めました。NT倍率が16.21倍から16.00倍へ低下したのもTOPIX型へのシフトとして説明されています。ただし本日の主因は米金利側にあり、市場部門の比率が高い先ほど強く反応しやすい点で同社は不利です(当日〜数週間)。

同業比較は三井住友FG(8316)で、海外・市場部門の比率が高い分だけ米金利に振れやすく、優越は3営業日連続・差も拡大中。イベントリスクはG7・G20財務相会合と9/1(火)の10年国債入札、決算日は11月上旬見込みです。

🔽 フジクラ(5803)|非鉄金属【続投・方向未確定から変更】

5,340円(-2.91%・8/28(金)15:30)、信用買残22,385,000株(倍率18.46倍)、時価総額約9兆4,794億円で非鉄金属業種の最大手。構造ドライバーはデータセンター向け光ケーブルの需要拡大ですが、★このドライバーに8/28(金)夜、初めて明確な逆風が出ました。米国で光通信が総崩れとなり、マーベルはガイダンスを予想以上に出したうえで-10.28%(数四半期〜数年)。

日本側固有の理由は2つ。週間の非鉄金属+2.65%を作ったのが三菱マテリアル・古河機械金属・住友金属鉱山という資源側で、業種の週間上昇はフジクラの支えになりません。もうひとつは米イラン衝突が同じ業種の中で資源側だけを買う材料であること。感応度の根拠は信用倍率18.46倍という需給の重さで、8/28(金)にはマーベルの増収増益がありながら電線3社そろって下げました(当日〜数週間)。

同業比較は古河電工(5801)で、フジクラは光配線・コネクタまで一貫しデータセンター向け比率が高いぶん失望局面で深く振れやすいはずですが8/28(金)は逆になり、この差の向きが観測点です。イベントリスクは9/2(水)のブロードコム決算、決算日は10月下旬見込みです。

🔽 ANAホールディングス(9202)|空運業【新規】

8/28(金)終値は取得できませんでした(8/27(木)は-0.62%)。週間の空運業は+1.41%で33業種14位。構造ドライバーは燃油費が営業費用の大きな部分を占める構造で、原油価格と為替の双方が費用側に直結します(数週間〜数四半期)。

週間で空運業14位 ⇔ 鉱業31位と17ランク差が開いた状態で週末を迎え、開いた側から巻き戻りやすい配置です。★本日は原油と為替の逆風が同時に来ます。WTIは83.40ドルで週末の衝突を織り込んでおらず、ドル円は160.20円。燃油サーチャージへの転嫁に時間差があること、8月の旅客需要のピークを過ぎることも効きます(当日〜数週間)。

同業比較は日本航空(9201)で、ANAは国際線・貨物の比率がより高いため原油と円安が同時に効く局面では深く振れやすい。イベントリスクはイラン側が対話へ戻れば原油が反落しこの🔽が無効化されること、決算日は10月下旬見込みです。

ピック外の補足

米メガキャップの逆行高を受け、日本のSaaS・情報サービスが3営業日目に入ります(サービス業は週間+7.01%で33業種1位)。後追いになるためピックには入れず観測にとどめます。キオクシア(285A)は47,900円(-8.76%)で7営業日ぶりに5万円割れ、SKハイニックスCEOの協力強化検討が新材料です。


上値余地・下値リスク

目標株価・コンセンサスは本日取得できませんでした。以下は取得できた事実に限った整理です。

  • アドバンテスト: 35,270円。PER 38.5倍・PBR 24.4倍。下値の目安は8/28(金)安値34,230円。信用倍率1.00倍で需給は中立
  • INPEX: 8/28(金)終値が取得できず水準の議論は不可(直近の確認値3,837円・8/26(水))
  • 三菱UFJ: 3,658.0円でVWAP 3,645.96円を上回って引け。下値は8/28(金)安値3,575.0円、上値は同日高値3,678.0円
  • フジクラ: 5,340円。信用倍率18.46倍は戻り売り圧力が極めて重いことを示します
  • ANAHD: 8/28(金)終値が取得できず水準の議論は不可

本日・今週の注目イベント(JST)

  • 8/31(月)=本日: 8:50 日・7月鉱工業生産/10:30 中国8月PMI/⚠️G7・G20財務相・中央銀行総裁会議(〜9/1(火)・植田総裁出席)/21:00 独8月CPI/英国ほか市場休場
  • 9/1(火): 8:50 日・4-6月期法人企業統計/10年国債入札/⚠️⚠️23:00 米8月ISM製造業/23:00 米7月JOLTS/決算=デル、パロ・アルト
  • 9/2(水): ⚠️21:15 米8月ADP雇用統計/9/3(木)3:00 米ベージュブック/SEMICON Taiwan(〜9/4(金))/⚠️決算=ブロードコム、HPE
  • 9/3(木): 30年国債入札/21:30 米7月貿易収支/⚠️⚠️23:00 米8月ISM非製造業
  • 9/4(金): ⚠️⚠️21:30 米8月雇用統計
  • 9/6(日): 国民民主党代表選 投開票

先の日程は、米CPI(8月分)9/11(金)21:30、9月メジャーSQ 9/11(金)見込み(一次確認は未了)、FOMC 9/15(火)-16(水)、日銀会合 9/17(木)-18(金)、キオクシアの分割基準日 9/30(水)です。


主要出典

TradingKey「米国株下落、フィラデルフィア半導体株指数は3%超下落」/株探「28日のNY市場は反落」(フィスコ)、「週間ランキング【業種別 騰落率】」、「株価指数先物【週間展望】」、東証【業種別】騰落ランキング(8/28(金)16:00現在)/MINKABU PRESS「NY為替概況」「NY原油概況」「米国が1カ月ぶりにイラン軍事施設を攻撃」/日経平均プロフィル。

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